9月の審美研究会
先月にひきつづき今月の審美研究会(MAC)は、アクアで開催されました。
会員は5名(あまり多くしないようにしている)なので、先輩方が
「アクアの会議室でちょうどいいじゃん!」
ってな感じになって・・・、来月以降も通例になりそうです。
前回のブログにてエンドの話を書きました。
今回のMACはエンドで治らない歯を抜かないでどうやって治すか・・・。
その一つの方法としてのエンドサージェリー(外科的歯内療法)のビデオ観賞会をしました。
アメリカの何とかっていうエンドの大家のお偉い先生らしい。
ビデオ見てると確かにすごいんです。
「そんなことまでやるの!!?」みたいな・・・。
歯科先進国と言えば、アメリカとかスウェーデン等なのですが、
それらの国の歯科治療に心酔していて疑わない、若い日本の歯科医師などは、それをそのまま日本人の患者さんに適用しようとするかもしれません。
確かに上記の歯科先進国の症例はすごいですよ!しかし、100%その内容を取り入れることもナンセンスだと思うんですね。
日本では低コストで治療しなければならないという、費用の問題があることは以前から書いていますので今回は省きます。
ではその他には・・・・。
日本人と白人、黒人、などなど骨格も歯茎の量、質、色すべて違うわけです。ですから同じような感覚で治療してしまうと失敗につながることさえあります。
それから需要の問題もあります。
歯の根の治療するのに、
「これでもか!」というくらいに思いっきり歯茎を切開し、
「べろーーーん」と 歯茎を開くんですね、その先生は。
日本ではありえないくらいざっくりと・・・。症例85歳のおばあちゃん。治癒するまでに2年。
ざっくり痛い治療して、歯が治癒する前に、命はつづくのか?などと心の中で思ってしまう。すごい症例なんですが、これが医療の本質なのかどうか、疑問にも感じます。
「いや、そこまでやったら患者さんこなくなるでしょ」・・・・・・・・
しかも日本円で数十万円の高額な費用がかかりますし。
先輩方と話していたんですが、
抜くしかないような歯をあそこまでして残しているのは、抜いて他の治療するより、まだ安くできるから、患者さんが「抜かないで!」と希望しているからではないか?
すばらしいとは思いましたが、日本では絶対に普及しないような内容だったかな。
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