1.   
  2.   
  3.   
  4. 1日に何回歯を磨くか??(長い文ですが・・・)

1日に何回歯を磨くか??(長い文ですが・・・)

npimage

メジャーリーガーのイチローさんは1日5回歯磨きするのだそうです。

ルーティンを大切にし、常に自己管理をして結果を残すイチローさんはすごいですね。

 

衛生士さんが歯科医院での問診時によく患者さんに聞きます。

「1日何回歯磨きしますか?」

「1回何分しますか?」

 

それから以前異業種の方から聞かれました。

「歯磨きって1回何分したらいいんですか?」と。

私は「できれば1回10分ですね」と回答します。(何分がいいというエビデンスレベルのデータではありませんが、経験的にです)

 

では1日何回で1回に何分の歯磨きが理想なのでしょうか?

 

もしイチローさんのように1日5回みがいて、私のいう10分を毎回かけたら、1日50分歯磨きです。

7時間睡眠で、残りの17時間のうち50分をが歯磨きの時間に費やす。さらに仕上げ磨きの必要な子供が3人いたら・・・・・?自分の歯磨きをいれると1日3時間以上。そんなこと不可能です。そんなひとがいたら逆に私いいますよ。

「そこまでせんでいい!マジメか!」って。

 

ではどういう風にしたらいいのでしょうか?

 

歯磨きを1日5回するのは、それはそれでいいでしょう。

歯磨きの目的は、むし歯や歯周病の予防など口腔疾患の予防以外に

口臭の改善とか、

今食べたものが歯につまっていると恥ずかしいからとか、

気分転換

リラクゼーションなどなど、いろいろありますからね。

 

でも、口腔疾患、とくに歯周疾患に関してはこういう臨床報告があります。

24~48時間ごとに徹底的なブラッシングを行えば歯周組織の健康は保たれる。また1日2回まではブラッシングの回数が増えたほうが、歯周組織の健康状態が向上することがわかっているが、それ以上は清掃頻度をふやしても歯周組織の健康状態は有意に良くならない。

 

つまり、ブラッシングは回数よりもその質に重点を置くべきであり、1日1回徹底的なブラッシングを行えば回数は2回で十分なのです。

 

この臨床報告は、歯周組織の健康に関してのものですが、むし歯に関してもほぼ同様のことがあてはまると私は思っています。

「へー、2回でいいんだ!」なんて安心した方は要注意。

 

ここで注視すべきは、『徹底的に』という文言が入っていることです。

歯科関係者以外で、徹底的に歯磨きというのができている方は、ほぼいません。10%以下くらいかなあ。

歯磨き後に歯垢が、最低でも20%以下になっている方ですよ。(われわれ専門家でも100%の歯磨きは不可能。だから私たち自身もときどき、メンテナンスと称して、歯石をとってもらったり、PMTCをしてもらうんです)

 

理論上は、「たべたら磨いて常に口の中をきれいにしないといけない」なのですが、

我々歯科医でも時には歯を磨かずに寝てしまうことがあります。

飲み会や食事会で2時間3時間口の中に飲食物を放り込み、口腔酸性状態に陥れることもあります。

コーラやスポーツドリンク、チョコレートや、飴など、むし歯になりやすいものを食べることもあります。

 

いえ、

たまに甘いものをたべるのはいいのです。

たまに歯磨きしないのもいいのです。

たまに酸性の強いものを飲んだり食べたりしてもいいのです。

 

 

しかし

いつも甘いものをたべて、しょっちゅう酸性の強いものをくちにいれ、いつも汚れがとてれいない。

たまに歯磨きしないのではなくて、たまにしか歯磨きしないのが 悪いのです。

 

極論をいいます。1日のトータルの歯磨きの時間が10分の人で、1日3回磨くという人がいたとします。

 

その場合

朝3分半 昼3分 夜3分半

 

という歯磨きよりも

 

朝1分、昼1分 夜寝る前だけは8分磨くというひとのほうが、ほぼ同じ10分でも予防効果が高いということなのです。

1回の時間が短いと、いつも同じ場所しか磨けません。

 

徹底的にみがくというのは、ベロでそれぞれの歯のすべての面を探りながら、ざらざらしているところがないか、確認しながらすべてがつるつるになるまで磨くのです。もしベロでの確認が苦手なら家庭でも歯垢の染めだし液をつかいましょう。(歯科医院やドラッグストアでかえます)

 

 

ここで大切なのが、そんなことを毎日洗面所で眠い目をこすりながら、または酔った状態でできるか?ということ。

はっきりいってわたしにはできません。

 

だからそれがしやすい環境でやることです。

私は、風呂に入ったときに湯船で、1日1回の徹底した歯磨きをします。

女子が、湯船につかりながらマッサージしますね。

 

あれと同じで、歯や歯茎をマッサージするようにみがくのです。そうすると10分くらいすぐたちます。

 

 

酔って歯磨き忘れたときは、次の日挽回するかのように、朝の歯磨きをがんばるのです。

 

歯科業界で多いのは、「ながら磨き」をしている人です。

お風呂に入りながら

TVをみながら

新聞読みながら

洗面台ではないリビングなどでみがいているひとも多いのです。

 

そういう時は、全く歯磨き粉をつけていないか、ごく少量の歯磨き粉しかつけていません。

魔法の液体である つばで「つば磨き」をするのです。

 

いちいち唾を吐きながらしないので、飲み込むのですが、自分のつばだから汚くないでしょ。

 

たとえばTVみながら、歯ブラシをカミカミしたり、磨いたり、をベロで汚れの感触を確認しながらやるわけです。

 

歯磨き粉をはじめに使わなければ、唾をはく必要がないからリビングでもながく磨けますね。

 

ひととおりきれいになったら、

最後に爽快感をだすためと、フッ素の予防のための意味で歯磨き粉をぬってかるくうがいしましょう。

 

こういうやり方って多くの歯科関係者がやっていると思いますよ。

 

 

歯や歯茎のお手入れで、一番大切なことは

 

物理的(機械的)に汚れを落とすこと。

 

 

わかりやすくいうと、汚れに薬(歯磨き粉など)をかけることではなく、歯ブラシやデンタルフロスを汚れに直接あててゴシゴシとることです。

歯磨きは食べた後30分以内にしたらいけない!なんていう空論を気にするより、

「1日1回でいいからきちんと汚れをとること」を気にするべきです

 

 

長くなりましたが、まとめです。

 

歯磨きは、回数よりも質が大切

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。