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  4. 昨今の歯科事情④インプラントをするか悩んだら・・。

昨今の歯科事情④インプラントをするか悩んだら・・。

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昨今の歯科に対する悪意ある報道は、もう歯科医いじめといってもいいくらいのものがあります。

残念なことですけど。

 

 

そういうインプラントに関する報道で

「やっぱりインプラントはやめようかな」

「インプラントは危険だな」なんて思ってしまった方は少なくないかもしれません。

 

歯科は医科と違って、保険で治療できる範囲が少ないんですよ。私たちからすれば絶対に必要なものでも保険がきかず、「やりたいならどうぞご自分のお金でどうぞ!」というのが国の方針。

前もいいましたね、そもそも歯科と医科(医科のすべての科)の初診料、再診料が全く違うことは、全く理解ができないルール。

 

歯科医療って、日本では医療とは認められないような雰囲気がいまだ残っているんですよ。

「歯1本くらいなくなってもどーーっちゅうことない」

「いい歯医者しりません?」→「あの歯科医院はだめ、値段が高いし・・・」

なんて・・・。

患者さんは言うわけです。

「もしインプラントがうまくいかなかったら保障期間はあるんですか?」

ちなみに当院は、保険外の治療は一定期間の保証期間があります。

が、他の医療機関で保証期間ってあまり聞かなくないですか?

不妊治療で何百万かかっても妊娠できなくて「お金返します!」とか、

癌や脳の手術で結果治らなかったら・・・・・、

手術の後遺症がでたら・・・・

などなど、仮に手術がうまくいかなかったとしても医師側が「保証期間は・・・・」なんて話、私は聞いたことがありません。

多くの歯科の先生が、保証期間をもうけているのは、術者側の好意であり、「責任をもって治療にあたらせていただきます!」っていう意志表示のひとつでもあるんです。

他の医療では、「保証してくれ!」なんて言わないのに、「歯科は保証して当たり前」っていうのは歯科医療をある意味、医療ではなく、建築物や、電化製品と同じようなものという考えが心のどこかにあるからだと思うんですね。

インプラントと同じくらい自費で費用がかかる、歯科以外の、ある科のある手術(手術名は多くのひとが知っています)に対し、その手術をやっている医科の先生に聞いたら、自分やその家族には絶対にやらない!とオフレコでおっしゃっていました。体に悪いから。

ではインプラントは歯科医はどう思っているんでしょうか?

 

インプラントは、正しく使えばいいものなんです。

その証拠に私は、身内にもインプラントをしました。それから先日は同業者、知り合いの歯科医にもインプラントしました。私自身、インプラントが必要な状況になったら、インプラントを希望します。だってブリッジや入れ歯は嫌ですもの。

 

インプラント1本30万とか、40万円。そりゃあ私だって安いとは思いませんよ。でもきちんとやればすごくいいものです。

まるで性悪説のように、「インプラントは体に悪い!」「インプラントをすすめる歯医者は儲け主義で悪人だ!」なんていう極論が流布してしまうのは本当に悲しいことだと思います。

一部心無い同業者がいることは否定はしませんが、

ほとんど多くの歯科医師は、

まず「この患者さんを何とかして助けてあげたい」と思っているんです。

 

iPS細胞の研究がすすむと将来は、天然歯を作ることがきっと可能になるでしょう。

そうしたら、インプラントも消えていくかもしれません。

 

もしそうなったらいいことじゃありませんか。

儲けるためにインプラントしているわけではありませんし、注射しただけで歯がはえてくるのなら、私たちは簡単ですもの。

 

 

 

インプラントはさまざまな治療技術のうちの一つの選択肢であって、目的ではありません。

結果、それを選択すると費用がかかってしまうということなのです。

 

担当の先生によくカウンセリングをしてもらい、納得ができたら安心してインプラント治療をうけてもらっていいと思います。

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。