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水平線の花火と音楽(長文です)

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今さらですが・・・・・このイベントについて。

口蹄疫で多大なる被害をこうむった宮崎県。

それが8月にやっと終息し、これから再生へむけて動き出さなければなりません。

口蹄疫は人間が死ぬわけではないので、被害はひどいのに他県の方にはなんだかピンときていなかったように思います。

隣県に仕事でいったとき、タクシーのおじちゃんは「肉食わんければいいだけの話よねーー!」と私に同意を求めてきましたが、あまりの認識の違いに苦笑いするしかなかったほどです。大地震に匹敵するほどの大事件だったのに・・・。

それをわかってくれたのか、再生への一助として泉谷しげるさんの声かけでこの日野外ライブがおこなわれました。

ゲストは今井美樹さん、GLAYのTERU,松山千春さん、テノール歌手の新垣勉さんなど・・・・・。

正直いって行くかどうか直前まで迷いました。

 

今井美樹さんは私の母校の先輩ですから、もともとファンですし、我々の誇りです。

しかし、そのほかの方は特にファンでもなかったですし、好きでも嫌いでもない存在でした。(すいません、汗)

 

そんななか、例の航空会社の友人のEさんから4枚チケットをいただいたのです。

義妹とその友人、嫁の4人で行ってきました。

 

3時すぎに到着するともうかなりの人、人、人。

 

会場広報には宮崎のB級グルメの屋台がたくさん並んでいます。

その中にものすごい長さの行列が一部・・・。なんだろうか?と近づいてみると、トイレ待ち。

一度トイレに向かうと20分から30分は待ちそうな雰囲気。仮設トイレもたくさんあったのですが、

ドアの前には「まだかまだか」とするどいまなざしをおくるギャラリーがいます。

変な話、ここで大きいほうの用事だとかなりのヒンシュクっぽいですし、

「なんだこいつ大(ダイ)か!」と間違いなく恥ずかしい気持ちになりそうな雰囲気でした。(笑)

 

トイレに行きたくなるとわかっていても、私はビールを買い込み、地鶏を買って、うどんをかって、焼酎を買って・・・・・。周囲ももうお祭りの雰囲気でした。

 

前座が終わった後、16:00からいよいよゲストのライブ。

 

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「おめーーーらよーーー!」と悪びれた言葉使いの泉谷しげるさん。

ミュージシャンらしい汚い言葉使いを観衆をもりあげます。

 

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今井美樹さんの登場では皆が総立ち。

あの透き通った声で歌う『PRIDE』には皆が酔いしれていました。彼女の声はやはりすばらしい。

彼女の出身地は口蹄疫の最大被害地の隣町、高鍋町です。今井電気の娘さん。私の5つから6つ学年が上になるのかな?

私の在学中に何度か陸上部の恩師をたずねて来ていました。有名になりはじめたばかりのころ・・・。

 

彼女は歌を終えた後、感極まって泣いていました。

 

「私にできること」というのをずっと模索していたに違いありません。

彼女がうたった口蹄疫チャリティーソング『太陽のメロディー』。それを聞いて涙する観衆・・・。

総立ちだった観衆にむけて泉谷さんが

「おい、おまえらよー、みんな立ちっぱなしだと、年寄とかババアどもがみえねーし、疲れっから座れ!」

そうすると、全員お行儀よくしゃがみこみました。

それをみて私、ある意味感動。

「宮崎人って、なんて素直でいい人が多いんだろう!」って。最後の盛り上がる曲こそ再び総立ちになったものの(皆でジャンプしてましたから・・・)、座ってくれたおかげで一番後ろからでもばっちりみえましたよ。

宮崎人は民度が低いとか、マナーが悪いとか悪口をネットなどで言われがちなんですが、いやいやどうして。宮崎人がまた大好きになっちゃいました。

 

マイケルジョーダンのような風貌の松山千春さん。『季節の中で』を含む2曲のみの披露。考えたら彼の曲ヒットしたのは失恋ソングが多かったので、選曲は難しかったかも!『大空と・・・・』は北海道の寒い季節の曲ですし・・・。

でもかれのMcは宮崎人を代弁するすごい迫力の言葉でした。政府の対応のこと、亡くなったウシのこと・・・。彼のMCに涙した畜産家はたくさんいたと思います。

「すげーー、千春」

 

今回1人でやってきたTERU。

 

ピーク時はいまのエグザイルくらいの人気でしたよねー。私単なるイケメンのにーちゃんくらいに彼のこと思っていたんですが、いえいえ彼、すごい好青年でした。女性にキャーキャーいわれていたアイドル系でもありましたから・・・。

この人ってたぶん、本当に優しい、いい人なんだろうな!って。

「宮崎の人がよその県にいって石をなげられたりしていたことを、ぼくはすごく悲しい気持ちになりました」みたいなことを言ってくれて私もじーーん。

 

あのころ宮崎人が鹿児島や大分、熊本にいくと、車のガラスを割られた、とか、宿泊をことわられたとか、レストランで食事中、「宮崎ナンバーの方、御代はいいですからでていってください!」などといわれたとか、本当に悲しい出来事があったと人々のうわさになりました。

他県の人の気持ちもわかるけど・・・・・・・やっぱり当時は悔しい思いがしました。「宮崎人はばい菌ではないんだ!」

 

いろんないろんな思いがあって、やっとこの日をむかえられた宮崎県人。

「お前らにはなぁ、楽しむ権利があるんだ!」といってくれた泉谷さん。

ライブの最後は泉谷さんの曲。『春夏秋冬』はこのイベントを象徴するような曲。再生への曲。

~♪~

「今日ですべてが終わるさ」

「今日ですべてが変わる」

「今日ですべてが報われる」

「今日ですべてが始まるさ」

 

そして忌野清志郎そしてRCサクセションの名曲をカバー。

『雨上がりの夜空に』

 

この曲を聴いて会場で涙したひとも多いとのこと。

清志郎が生きていたら、きっとこのイベントに参加してくれたはず・・・。

その思いでこの日泉谷さんはうたったんだろうな。

 

 

そして今回の最後の最後、ダブルメインイベントになったのが、カリスマ花火師による

スーパー花火イルージョンです。約10000発。

 

これはそうとうすごかったです。私が人生今までで見た花火でダントツ。宮崎でこういうのは絶対にみれません。

「今回はスゲー花火師2人にきてもらったぜ!」と泉谷さんがいってたとおりです。

音楽にあわせ音に抜群のタイミングであがる花火。色や形も初めてみるタイプがたくさん。

 

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最後のほうの『マイウェイ』がかかった時はピークで、花火みて初めて泣きそうになりました。

 

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全盲のテノール歌手 新垣 勉さんの生声にあわせて上がる花火。

 

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「自殺しようと思ったけど、目のみえない人の歌を聴いて がんばってみることにしました」とネットに書き込みがあったと聞きました。

 

今まで私は泉谷しげるは 『口の悪いくそオヤジ』と思っていました。

 

しかし、今回『口の悪い愛すべき、くそオヤジ』である、泉谷しげるさん に私の中でかわっていったのです。泉谷さんのブログです。↓11月8日をみてくださいね。特に読者のレスポンスコメントがジーンときますので読者の声もお読みください。

http://ameblo.jp/shigeru-izumiya/day-20101108.html

このイベントを企画した泉谷さん、そのほかのアーティスト、花火師、ボランティアスタッフ、観客すべてのひとに感動しました。

皆さんありがとうございました。来年もかならず行きます。

 

 

≪追記≫ ネットでは「サプライズゲストは誰?」といろいろな憶測が流れていました。

コブクロ?布袋さん?福山?ミスチル??

などなど、結局誰もこなかったんですが、皆真剣にミスチルや福山がくると思い込んでいる会話が会場のあちこちでされていました。勝手に期待して勝手に落胆した人もいたようです(笑)

来年はサプライズあるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。