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小児の歯科治療って・・・。

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患者さんのC さんがアクアのこのブログを時々みていただいているということを先日聞きました。

私が福岡在中のころから通っていた、『正福 まさふく』という天神ビブレの定食屋さんのことを、機会があったらぜひいってみてください!と以前のブログに書き込みしました。

そしたら本当に行っていただけたようです。気にいっていただけたかどうかわかりませんが、ここはいつも行列のお店です。

福岡までいって定食というのもどうか?と思うかもしれませんが、そのお店のブリ照りが時々食べたくなるんです。想像するとお腹がすいてきました。ここでは卵焼きも人気!

さてC さんのお嬢さんRちゃんも治療にきていただいていたんですが、先日終了しました。とてもかわいいお嬢さん。

最初に来たときは、すごく恐がって部屋にはいるのも嫌がっていたんですが、数ヶ月にわたって練習を繰り返していたら、なぜか突然かなり上手になってきたんです。麻酔だってヘーキになって・・・。彼女に何があったのか?全くわかりませんが、スタッフ一同びっくりするような成長ぶり。

私自身もこのことがきっかけで、すごく勉強になりました。お子さんって毎日毎日成長してるんだ!って。(当たり前のことですが)そして何かがきっかけでさらにすごーく成長するものなんだ!って。

例えば何か不得意なことがあっても根気よく大人が見守って(あくまで自然に)あげるだけでもある日突然出来るようになるのかもしれません。

算数が苦手でも、逆上がりが苦手でも!

彼女のケースはお母様がすごく協力していただけたこと、これがかなり大きいと思います。お母様があきらめずにとにかくできるまで根気よく練習につれてきてくれたんです。

時々お子さんが小さく、かなり暴れまくっているのに、「押さえつけていいから今日中になんとかしてほしい!」と希望される親御さんもいらっしゃいます。御気持ちは痛いほどわかるんですが、これは決していいことではありません。トラウマになってしまうことさえあります。

事故による歯の破折や脱臼など、本当に押えて痛みととってあげないといけない場合もあります。

しかし緊急の場合以外、小児の治療というのはあまりあわてすぎてはいけないと、私は思っています。まずは歯科医院という場所になれてもらうことが大切です。

Rちゃんのように、恐がっているお子さんをどうやって治療していくか?ということに関して、今回まさに理想的な流れだったと思います。

 

私の大学時代、小児歯科で教えられた方法にハンドオーバーマウス法というのがあります。泣き叫んであばれる子供にたいして、DRが子供の口を手でふさぎ(息ができないので、鼻はふさがない)わりと激しい口調で恫喝するという方法です。(・・・というのはいいすぎで、恫喝するのではなく、泣き声や叫び声をふさいで、きちんと説明して、わからせること、というのが本当の方法。私が見学したアメリカ直伝だ!というのハンドオーバーマウス法は恫喝する方法で、見学している私もびびってしまった。)

口をふさいで大きな声で、「いいかげんにしろ!静かにしなさい!!!!!」と。

アメリカ式恐るべし。

 

また協力できない子供をネットでしばる方法もめずらしくはありません。

でもできればこういう方法ではなく、お子さん本人から口をあけてくれるようになったらベストですよね。

お子さんの治療をうまくやっていくための方法を個人的の述べさせていただきます。

①できなくても、あせらず、あきらめず、気長に!・・・・Rちゃんはなんと半年以上15回くらい治療ではなく練習のみやりました。

②怒らないこと・・・・しかることが大切な場合もあるかもしれません。ですが、子供にとって歯科治療は本当に恐怖なんです。Rちゃんのお母さんは半年以上あきらめずに、しかもおこらないでみまもってくれていました。

③子供に迎合しないこと。・・・・子供で歯科治療が大好きな子は1人もいません。でも子供のいいなりになると、「嫌だ!」といって泣けばやらなくていい!と学習してしまうんです。子供の声を聞きつつも、必要ならば少しずつがんばってもらうんです。

④ほめてあげること・・・少しでも進歩したらほめてあげてください。ただし、「上手に出来たら○○買っちゃるよー!」というのがいいことかどうか、私にはわかりません。(笑)

⑤普段のしつけで「いうこときかんと、歯医者さんで注射してもらうよ!」というセリフは禁句!

⑥最大の方法は、虫歯にしないこと。・・・これは不可能なことではありません。歯科医師のお子さんに虫歯の全くない子、治療経験ない人が多いことからみても、わかりますが・・・・。虫歯にならなければ歯科医院 で恐いことをしなくてすみますから。

 

 

 

ブログを書きはじめて10年以上経ちました。プライベートな事や歯科治療・地域の話題など、書いた当時は一般的だった内容や表現が今では適切ではないものもございます。過去の記事をご覧になる際は予めご了承ください。