院長のブログ

最近 「食事した後、すぐハミガキするのはまちがい」

 

なーんていう話、どこかできいたことありませんか?

 

これを聞いた人が

「なんということだ!私は今まで間違っていた。ずっとすぐみががなきゃいけないと思って実践していた!大丈夫だろうか?」

と思っているかもしれません。

ちょっと前までこんな話聞いたことなかったんじゃありませんか?皆さん。

 

 

これね、私に言わせれば極論なんですね。確かに食事をすると理論上は下のグラフのようになります。

有名なステファンカーブと言われるものです。↓

aktz.gif

むし歯になりやすい環境というのは口の中が酸性の強い状態。

わかりやすくグラフを説明しますね。

横軸は食事して何分経ったか。

縦軸はPH.

食事をすると急に口の中が酸性に傾き、どのくらいで中性にもどるかというグラフです。

 

だいたいPHが5.5あたりより酸性になるとむし歯のリスクがあがります。ようする中性の状態がむし歯予防にはいいわけです。

上のグラフから見ると食事して15分くらいは酸性に傾いていますね。

 

食事してしばらくたつと、何もしなくても中性に戻ろうとします。その一助となるのが唾液ですね。

「すぐハミガキしてはいけない」というあの理論は、酸性の強い状態で歯を磨くと、歯は溶けやすい状態だから、ブラッシングで削れやすくなるという考え方です。

 

確かに、理論上はそうです。

でもね、そのことを知っている歯科医が、食後15分以内に歯をみがくことをおそれているか?と言えば

『否』

 

そんなことはあまり考えていません。

現実には・・・。すぐ磨いてもお構いなし。

 

そもそもそんな簡単に歯が削れていったら、自分の歯が50歳で残っている人なんてきっといないですよ。

食事すると、PHさがるわけで、そうなると硬いもの食べているまさにその最中も危険ということですよね。かじったら、かけやすいって。

そんなのだったら、そもそも硬いもの食べられなくなるじゃないですか。

 

常識を覆すような極論というのは、発表されると話題になるから、時には嘘に近い内容まであたかも『新発見!!☆』のような報道がされるんです。いつもと同じこと報道しても誰も見向きもしませんからねーー。

『麻酔なしでできる画期的な薬!!』とか、

『痛くない』 『1日で治療完了』 『安い』・・・・など、さまざまなうさんくさい情報に惑わされないように、担当医とよく相談されてくださいね。

『食べてすぐ磨くのはとんでもない大間違い』とあまり深刻に考えなくても大丈夫ということです。

とりあえず食べたら磨きましょ!

 

追記:『酸蝕症』と言われた方は少し注意です。常に口の中が人より酸性向きでむし歯になりやすいので、PHが落ち着いてからみがくというのも、一つの方法ともいえます。うがいだけでもしておくと、いいと思いますよ。

▲このページの先頭へ

ブログがオープンしました。