院長のブログ

歯科医としてはたらいていると、その探究心からいろいろなセミナーに行きたいと思ってしまいます。多少なりともやる気のある先生なら、皆そうでしょう。

しかし、日々の診療を休んでセミナーに行かなければならないことも多く、しょっちゅうというわけにはいきません。費用も講習費や学会費、交通費、宿泊費までいれると高額になりますから、やっぱり毎週というわけにはいきません。

 

ですが、行きたいという気持ちは満々。

海外の大学の短期留学なんてのもあります。

 

そんな中、最近ですね、学生にもどって通ってみたいという大学がありました。

山形県の東北芸術工科大学、企画構想学科です。はい、歯科とは全く関係ありません(笑)

 

しかも「そんな大学聞いたこともない」という方がほとんどじゃないですか?私も最近まで知りませんでした。

私ね、数学とか、物理はあまり好きではないんですが、世の中のからくりを考えるのは好きなんです。

数字的なデータベースでの理論ではなく、ものごとをこんな風に考え直したらこういう変化が起こった、とか、こんな風にしたら人間関係がうまくいった、とか、こんな風にしたらヒット商品がうまれた!とか・・・・・・。

教科書通りしていて、世の中で成功するなら、東大生に失敗人生はないはずです。

 

そこが実社会、面白い。

 

(ちなみに、

私の主観ですが、歯科治療でわりと数学的に考えなければならない部分は、材料学や歯科技工、矯正。理論だけ、教科書だけでは全くだめな分野は特に入れ歯だと思います。)

 

話をもどしますが、なぜこの大学に行きたいと思ったか。その講義内容と、教授に興味があったからです。

この大学は日本初の公が設立し、民が経営するという半官半民の大学です。

企画構想学科をたちあげたのは、放送作家の小山薫堂さん。

 

私数年前前まで、彼のことは知らなかったんですね。いや普通の男性だったら、放送作家のおじさんに興味はもちませんって。

知ったきっかけは、嫁の友人、Eさん。「あたしねー、薫堂さんか、福山雅治かどっちかと真剣に結婚したいのよ、紹介して!」と真面目顔でテレビ関係の人に聞いてたことが・・・。

 

福山はさておいて、いつも薫堂さん薫堂さんってEさんが言うもんですから、私も覚えちゃいました。彼は熊本の天草出身。実はEさんと同郷。私たちがお気に入りの天草のお寿司屋『やっこ寿司』はもともと薫堂さんが、全国に広め有名になりました。

 

もともと彼は業界で有名な人だったんですが、その名を一躍有名にしたのが、あの映画の脚本

 

そう『おくりびと』

その他、『カノッサの屈辱』や『料理の鉄人』『世界遺産』の放送作家です。

 

いま、ゆるキャラブームですね。その日本一は熊本の『くまもん』

そのプロデュースをしたのも彼。

皆さん知ってました?

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その彼がこの大学で教えてくれるんですよ!面白いと思いませんか?

 

私、今の仕事じゃなかったら、放送作家とか、イベント企画とか、何かのプロデユースとかそういう仕事を やってみたかったんです。

 

では薫堂さんがどういう講義をやっているか・・・。以下著書より抜粋↓

昼食後、学生さんがお腹いっぱいであろう時間に、鈴木さんというおばさんを講師として呼びました。このおばさんは、普通の主婦です。カレーをつくってきて、そのカレーの作り方のポイントを説明します。にんじんがどうとか、ルーのメーカーは何だとか・・。いわゆる普通のカレー。

薫堂さん「はい、このカレー食べたい人!」

学生「・・・・・・・・・」

 お腹いっぱいの学生の反応はありません。

その後、鈴木さんに色々質問します。そして家族についても話します。

おばさん「息子がいるんですが、野球ばっかりしてて・・・・・今はアメリカにいってて・・・・名前は一朗っていってありふれた名前なんですが・・・」

 

薫堂さん「この鈴木さん、実はイチロー選手のおかあさんなんです。イチロー選手が毎朝食べている朝カレーのおかあさん・・・」

 

「はい、ではこのカレー食べてみたい人!」

学生は全員手を挙げたそうです。

 

普通のカレーを特別なカレーにする魔法。

 

これはブランディングという方法です。つまり同じ商品であってもその背景のストーリーやその商品がうまれた思いを知ることによって人の心は変わり、味もおいしく感じてしまうんです。

↑著書より抜粋

 

薫堂さんの仕事は、主に企画をすることです。

薫堂さんは言います。

「企画とはサービスである。サービスとは思いやりである」と。

日本人ほど思いやりがある国民性というのはなかなかないのだそうです。たとえばお客様が脱いだ靴を、その人が帰るときに履きやすいようにぱっと向きを変えますね。これって日本人には当たり前のことでも、海外の人からするとびっくりすることなのだそうです。

『企画の原点は人を幸せにすること』

・・・・このことを普段の生活に取り入れて、そういう目線で物事を見ていくと、平凡な商品がヒット商品にかわったり、潰れかけのホテルが最高の評価と共に再生したり、なんてことが起こり得るわけです。

これらの考え方は、歯科医にも、シェフにも、タクシーの運転手にも、ビジネスマンにも、すべての職業に通じることだなと感心してしまいました。

 

山形県の東北芸術工科大学、企画構想学科に入学して、薫堂さんの講義受けてみたいと思いませんか??

そんな内容が書いてある新刊。 経営者とか、自営業、会社の上司、医師、サービス業、営業職などなど、ものの見方が変わるそんな本です。オススメ↓

 (ちなみに、薫堂さんは、やくみつるさんに少し似ていますが、全く関係ありません、笑)

 

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