院長のブログ

皆さんは金属アレルギーというのをご存知ですか?文字通りある種の金属にアレルギー反応を示す病気です。

人によっては銀製の時計やアクセサリーをつけただけで湿疹がでることもあります。自分はアトピーだ!と思っていた人が実は金属アレルギーだった!なんてこともざら。

一般に貴金属のほうがアレルギーは出にくいといわれています。昔は金歯をいれている方がおおかったんですが、あれ実はすごく理にかなっているんです。

保険診療でかぶせをすると、いわゆる銀歯はパラジウムの合金でできてきます。これは勿論日本では当たり前のことで合法のものです。

しかし金と比べると金属アレルギーがでやすいのが、このパラジウムだったり銀だったりするわけです。ただ保険治療では仕方ないですね。

しかしそれよりもっとアレルギー反応が出やすい金属が歯科でつかわれている可能性がありTBSで放送されました。

ちなみに海外で生産されたものに関しては、全く違法なことではないですし、7.4%の歯科医院が海外で生産された技工物を使ったことがあるというのが現状ですから、それを非難するつもりませんし、それ自体悪いことではありません。

このニュースは中国で作られたものが、日本から発注された材料と違うものが勝手に使われていることを問題視しています。たとえ金属アレルギーの原因となる金属であっても、患者さんが同意をして、違法な金属でなければ、歯科用として使用しても法律上は問題ありません。

(まあ保険で定められた金属が、金属アレルギーの原因となることがあるので出来れば保険外の金属を使ったほうが、体にはいいのですが・・・。)

 

中国で加工すること・・・これテレビでは言ってないもう一つの問題がかくされているのです。

実は現在、日本の歯科技工士さんがどんどん減ってきています。せっかく技工士の免許をとっても転職される方もいらっしゃいます。技工士学校も閉鎖するところもあります。

過酷な労働のわりに報酬があわないことが最大の原因です。腕のよい技工士さんなら良い収入を得ることは可能なんですが、修行中は数時間かけてやっと作った銀歯が製作料¥1000くらいだったり・・・。

これ根本には日本の歯科の保険制度があまりに低く見積もられていることのあおりなんです。仮に製作量を¥1000ものを→¥1500円にすると歯科医院側のコストがかかりすぎて採算が合わなくなってしまいます。

例えば欧米なら5万円と評価される仕事を、日本だと同じことをやっても5000円くらいに設定されているわけです。外国で歯科治療をするとべらぼうに高いときいたことがありませんか?実は日本の方が特殊すぎるんですね。

技工士さんの減少は日本の歯科界にとって大変なことです。治療してもそれを作ってくれる人がいなくなると将来的には外国でつくってもらうしかありません。まだまだ中国の歯科技工物は日本のものをくらべると雲泥の差があります。

中国の技工料金は日本の1/5だそうで、これからも中国での生産量は増え続けるでしょう。市内のとりひきしている技工の会社は腕のいいところなので、アクアでは日本製以外使うつもりはないんですが・・・。

 

以下は先日TBSで放送された内容を『今日の歯科ニュースから』から抜粋しました。↓ 

 

2月6日のTBSテレビ「報道特集NEXT」は、混入していた有害金属『中国製歯科技物』輸入放任に警鐘。
入れ歯や指し歯の歯科技工
▼頼んだものとは異なる材料が…
▼混入していた「有害金属」その正体
▼歯科技工物の安全性どう確保する?
「中国製歯科技物が日本に流入していますが、成分を分析してみると、有害金属が混入、中国の担当者は、どのように答えるのか?」
「みなさんのお口に入っているかもしれない、入れ歯。ここにあるのは全部中国製なのですね。歯科技工物というんですね。これは多くの場合、日本では歯科医が国内の歯科技工士に指示して国家試験を持った歯科技工士が作っているのです」
「しかし、最近は中国製が入ってくるようになりました。これには規制が特にないんですね」
「そこで私たちは、中国製の歯科技工物の成分を分析してみました」
「そうしますと、様々な問題が浮かび上がってきました」
「青森県弘前市、成田歯科クリニックのポストに1枚のチラシが投げ込まれた」
「中国技術革新、安心、安全、安価、メイドインチャイナとなっていますね」
中国製の歯科補綴物を勧めるチラシ。
「補綴物とは、入れ歯や指し歯、被せものなどの歯科技工物のことだ」
輸入代行業者のチラシのほかに実際、中国の歯科技工所のものも届く。
2005年ころから、急増してきたという。
厚生労働省の研究班が去年、発表した歯科医師のアンケートによると、海外に補綴物を発注したことがあるという歯科医は、7・4%。
だが、歯科技工物の調査を進めると、成田氏は実際はもっと多くの中国製の歯科技工物が使われているはずだと言う。
歯科医が歯科技工所に歯科技工物を発注しても、孫請けに中国に発注することもあると言う。
「患者さんに、これ中国製ですよ、と言ったら、今の状態ではみなさん、えぇ! と驚くので、使ったとしても、言えない状況にあるのではないか」と成田氏。
歯科医が黙って、患者に中国製の歯科技工物を密かに使う。
そんなケースは表に出ない、そのように成田氏は指摘する。
何故、中国製の歯科技工物の使われるのか?
値段の安さだ。
日本製の半額から5分の1だと言う。
安い歯科技工物、そこに落とし穴があるのではないか?
と言う歯科医は多い。
東京・北区で開業する歯科医森本氏は、こう話す。
「日本で使われている金属は、すべて厚生労働省が認可をして、全て規格化されている。だから色々な含有量、金何%、白金何%、銀何%などと決まっています。規格外の金、白金などを少なくして他の不純物を混ぜれば、それだけ金属のコストが下がるので、それを使う可能性がある。しかし、見た目には分からない」
金や銀、ニッケルやコバルトなど様々な金属が混じっている歯科用合金。
安い歯科技工物には、安い合金が使われ、その中に有害なものが混ざっているのではないか?
不安は拭えないと森本氏は言う。
中国ではどのような合金を使って、歯科技工物が作られているのか?
それを探るため、私たちは中国上海を訪ねた。
毎年、歯科器材を展示するために開かれている上海デンテック。
こうした展示会は、世界各地で開かれているが、上海デンテックの規模が極めて大きいと言う。
海外からも安い中国の歯科技工物や歯科用品を求めて、多くの歯科関係者が商談に訪れる。
中国は今や、世界の歯科技工物製作の一大拠点となっている。
この展示会に、ある歯科技工所がブースを構えていた。
森本歯科医院の代理として、中国で歯科技工物の発注先を探していると、話すと。
「東京、大阪、名古屋、全部やっていますから、頑張りますから、お願いします」
日本に留学経験がある、と言うこの人物は、毎週、日本から注文が届くと話した。
私たちはさらに、上海で日本と取引があるという歯科技工所を探して回った。
そして、それらの歯科技工所に、一昨年から、去年にかけて歯科技工物を注文した。
合金を分析することは、伏せておいた。
森本氏のほか、千葉県市川市で開業する佐藤氏にも協力を仰いだ。
発注から1、2週間後、中国から技工物が送られてきた。
「これは、分かっていない。噛み合わせはこんなものでしょう。自分のところで調整はすると思うけど、倫理観がなければ、患者に黙って中国に出すでしょうね。値段が日本の5分の1ですもの。でも

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