院長のブログ

お子さんの食べる速度が遅くて「○○ちゃん、はやく食べなさい!」と叱っているお父さん、お母さん、いらっしゃいませんか?

ちなみに私が小学校のときは、給食を食べるのが遅い子は先生から怒られて、そのあとの昼休み時間まで無理やり食べさせられていました。

 お母さん方はあまり遅いとあとかたずけが大変ですし、よその子よりあまり遅いと、のろい!と心配してしまうかもしれません。

しかしこれは実は現代人全体の問題なのです。

数年前、ウガンダさんという太った芸人さんが亡くなりました。たしかガンだったと思いますが、彼の芸が「カレーライスは飲み物です!」といって2~3杯のカレーライスを、一瞬でのみこんじゃうんですね。一皿5秒くらい?で飲んじゃうので、周囲はびっくりする、といった風で・・・。そのことは亡くなった原因とは関係ないのかもしれませんが、現代食というものが、軟食化しているからこそできる芸なのです。

パスタお好きですか?ハンバーガーお好きですか?ラーメンお好きですか?

たまにはいいでしょう。私も好きです。でもこういう食事はいったいどのくらい噛んで食べているんでしょうか?

昔の方が1回の食事でどのくらい噛んでいて、それを食べるのにどのくらい時間がかかるのか?立証するためにそのころの食事を再現して実際に食べてもらって計測したデータがあります。

卑弥呼(弥生時代)・・・・3990回で51分

紫式部(平安時代)・・・・1366回で31分

源頼朝(鎌倉時代)・・・・2654回で29分

徳川家康(江戸初代)・・・1465回で22分

徳川家定(江戸13代)・・・1012回で15分

戦前・・・・・・・・・・・・・・・・・1420回で22分

そして

戦後・・・・・・・・・・・・・・・・620回で11分

という結果がでたのです。※斉藤滋・柳沢幸江『料理別咀嚼回数ガイド』より抜粋

咀嚼回数と時間の減少は現代人の噛む能力の低下をもたらしました。そして噛まない子、噛めない子がふえていったのです。

普通は哺乳、離乳食、幼児食をつうじて食べ方を学習していくんです。例えばゴム乳首や母乳を飲むときでも口の周りの筋肉が発達していくんです。

筋肉が発達しないと噛む力が弱かったり、アゴの骨の発達が悪くなり歯並びも悪くなります。

ハンバーガーやパスタもいいですが、よく噛まないと飲み込めないものも子供の食事にとりいれてくださいね。

それからよく噛むことは、頭がよくなる、記憶力がよくなる、認知症の防止にもなる、ということをご存知ですか?

朝日大学の船越正也先生がある実験をおこないました。

同じ母親からの子ねずみの離乳期(生後3W)を硬い固形食を与えるグループと、同じ成分の粉末食のグループ各10ひきずつに分けて育て、迷路による知能テストを行いました。

いくつかの迷路をなんども走らせまちがった数を記録していくんです。

すると固形食側は間違いが少なく、粉末食側はあきらかに間違いがおおかったのです。レバーを押すと電気ショックが避けられる実験装置でも固形食側はしだいに回避率が高くなっていったのです。

明らかに学習効果がすぐれていることがわかったのです。

また子ねずみがとしをとると粉末食側は回避率が格段に低下するというのです。これはやわらかいものばかりをたべていると、認知症が進みやすいことをあらわしています。

フランスの美食家ブリア・サバランという人は「君がなにをたべているか言ってみたまえ!君がどんな人間化当てて見せよう!」といったそうです。食によって人間が作られ、性格さえ変わることを示唆しています。

お子さんの勉強、運動、成長、性格で、悩んでいらっっしゃる親御さんがもしいらっしゃったら、食事を改善してみるといいかもしれませんよ!

・・・・・といいつつ、私は嫁に「よく噛んで食べなさい!」としばしば注意されます。私の記憶力が悪かったり、私の性格が悪いのは、よく噛んでないからかな?と考えてしまいました。(笑)

 

 

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