院長のブログ

今日の朝、5分ルールについてテレビでやっていましたので、それについて・・。

昔3分と診療という言葉がはやりました。医科で何時間もまって3分しかみてくれない!ということを皮肉ったものです。

それを解消するために5分以上みましょう!そしたら診療報酬を加算します!というのが5分ルールです。近年に導入されたそうです。これは歯科は該当しません。当然小児歯科医も関係ございません。

歯科というのは医科と全く別に考えられている部分があり、初診料や再診料でも歯科のみ随分低い設定にしてあります。業界内ではこれをいじめだ!と苦笑いする人もいます。保険診療というしくみには、理解しがたい矛盾点も多くあります。患者さんのために、これはもっと安価でいいんじゃないか?というものも勿論ありますが、診療報酬より材料費のほうが高額になるものもあります。

この5分ルール私たち歯科医からすると理解しがたいルールです。歯科なんてまず5分以下の処置なんてないに等しいからです。5分でいいなんてうらやましいねー、とある歯科の先生がいっていました。

虫歯の処置をすると最低30分から60分はかかります。ちなみにアクアのアポイントは、ほとんどの方を平均60分で設定していますので、Dr1人である現在においては、1日の患者数25人~30人が限界です。代診で勤務していたときの医院が、1人の患者さんをじっくり時間をかけてすすめるというシステムだったから、そのなごりですね。

ところがこの5分ルール、小児科医などの中には、ひどいルールだ!ととなえる方も多いようです。

一般の方には、たった2分多く診るだけで報酬があがるなんていいなぁ、と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし小児科医などは医師が少なく、そんなに1人に時間をかけては患者さんの待ち時間が数時間になったり、医師の診療時間が深夜になっても終わらないというのです。しかも時間ばかりがかかり、収入も減る!というのです。

なるほどねー、不満がでるのも納得です。

昔、貴乃花が横綱をめざしていて、昇格できなかったとき、横綱審議委員会にたいして「まあ、おすもうをとらない人たちが決めることですから・・・・」と納得できない顔でいやみっぽく語っていたのを思いだします。

現場をしらない人がルールを決める、ということはどこの分野でもあることです。後期高齢者制度もそう、産科医不足もそう、有明海問題もそう!etc・・・。

ちなみに、30~40年前は歯科が少なくて、2時間3時間待ち時間があり、1日200名を1人でみる!というような歯科医も多かったようです。そのころなら5分診療などあったのかもしれません。しかし、治療法がきちんと確立され進歩してきた今、そんなことは物理的に不可能だとほとんどの歯科医がいうでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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