院長のブログ

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  1. 私がちょっとイラッとしてしまうのが、歯科に関するネガティブ報道でお決まりのように発するこの文句

    「歯科医院は、コンビニの数より多い!」

     

    という言葉。

    浅はかなマスコミ報道や、くだらない歯科経営セミナーでなんどもでてくるフレーズです。

    このフレーズが入っているだけで、そのセミナーは聞く価値ないなあなんて思ってしまいます。

    なんでコンビニと比べたがるんでしょうか。

     

    コンビニより多いと何がいけないのでしょうか?

    歯科医院というのはそのほとんどが、従業員10名以下で運営しています。都会ならともかく地方では歯科医師1名のみというケースも多い。

    地方の場合、開業時のプランとして、診療台を最大4台と設定して設計していることが多いです。

    歯科医師1名だとそれ以上あっても無理だし、投資金額も多くなるので。

     

    そのスタイルで、一定水準以上の治療レベルを保とうとすると、1医院(歯科医師1名 スタッフ4~5名)あたり8時間労働で患者さん1日20~30人くらいまでが限界だと私は思っています。(いい治療をするためには、本当はもっと少なくないと、いけないと個人的には思っています)

    コンビニはどうでしょうか。

     

    コンビニは1日来客数が1000人くらいこないといけないのだそうです。

    いえたしかに昔から比べたら歯科医院数は増えましたよ。歯科医院がおよそ68000件で コンビニが約54400 件  ですから。

    でもね、

    コンビニの数と簡単に比較をしますが、コンビニの最大数って5万件くらいが限界なんですって。

     

    コンビニは、コンビニだけが競争相手ではないのです。

    スーパー(全国に約2万件)

    キオスク

    デパート

    個人商店

    酒屋さん

    たばこ屋さん

    本屋さん・・・・・・など

     

    美容院と競合するのは・・・?(ちなみに、美容院は23万件 理容院は13万件)

    理容院

    セルフでバリカン

    パパ、ママの子供カット

     

     

    歯科医院と職種が競合するのは何でしょうか?歯科医院だけです。

    セルフで歯を削れますか?

     

    コンビニというのは、24時間年中無休、空いているというのが、最大のメリットですね。

    たとえば飲食業で考えると、経営を改善する方法で、誰にでもできて、最終手段となるのは、営業時間を伸ばすことです。(値段をさげるというのは、かならずしも経営の改善にはならない)

    飲食業は他人が遊んでいる時に働かなければならないので、どうしてもよる遅くなったり、休日も営業しなければいけなくなります。

    料理に自身があって、毎日予約であふれ、行列する店なら「うちは、週3日で、お昼3時間しか営業しません!」なんて強気になれるでしょうけど、そんなお店はなかなかありません。

    つまり、歯科医院にしても、単に患者の数を増やしたければ、24時間365日診療を掲げれば、きっと患者の数はぐーーんとふえるはずですよ。勿論交代制でね。(現実には、そんな歯科医院はごくわずかですし、皆そんな診療やりたくないから、ほとんどみかけませんねー。宮崎市の平均診療時間は、午後7時くらいまでですから、24時間とまではいかなくても、9時くらいまでのばしたり、日曜日に診療するときっと患者さんはふえるでしょう。)

     

    コンビニの数と歯科医院の数を比較するというのは、小学生の算数レベル以下のほんとくだらなーーーい比較統計なのです。

     

    そんなアホなことをマスコミが報道して、一般の方は「へーーー、そうなんだ、歯医者はコンビニより多いんだ!大変だ、儲からないわけだ!」なんてまちがった解釈をしてしまうのです。

     

    ちなみに以前お話ししましたが、アメリカでは人口対比で日本の2倍以上も歯科医が多いんです。

    それなのに、平成15年度のアメリカのもっとも良い仕事NO1は『歯科医』なのです。

     

    世界的にみても、歯科医という職業は人気職業なのに、日本だけ人気がない。それをマスコミは、歯科医の数がふえて儲からなくなったから!なんて毎度のようにいうのですが、そうじゃありません。

     

     

     

    以下、ネットより抜粋↓

    アメリカにおける良い職業ベスト10「1位:歯医者」 | イマドキ就活事情 | 就活準備 | マイナビ 学生の窓口

     

    U.S. Newsが2015年度の良いとされる職業のランキングを発表しました。職業の成長率、給与、求人率、

    ストレスレベル、ワークライフバランスなどを考慮した上でランキングを決定しています。

    アメリカにおける良い職業第1位は歯医者です。

    一位の理由として失業率が0.9%と低く、手取りの給与が平均164,570ドルと高いことが挙げられます。

    続いて第2位が特定看護師です。日本にはない職業ですが、

    ある程度の措置が認められている看護師ということで医師と看護師の中間に位置する医療従事者です。

    医療改革により今後需要が見込まれる職業だそうです。第3位がソフトウェア開発者です。

    これからもソフトウェア関連の需要が見込まれること、平均給与が96,000ドルと高いことでランクインしています。

    以下第4位に内科医、

    第5位に歯科衛生士、

    第6位に理学療法士、

    第7にコンピューターのシステム解析者、

    第8位に情報セキュリティ分析者、

    第9位に派遣看護師、

    第10位に医師助手でした。

    ワークライフバランスなどを考慮しても

    医療関係の職種がこれだけランクインしていることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

    https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/815

    ※歯科衛生士が5位っていうのも注目。

  2. 10月24日の私のブログで書いたことの情報ソースが今日ヤフーのトップにでていたのでのせますね。

    yahooニュースより↓

    所得低いほど高い喫煙率、歯少なく肥満者多い | 身体の不調が心配

     

    世帯の所得が低い人ほど、健康診断を受けない割合や喫煙率が高いなど、健康作りに積極的ではないとする国民健康・栄養調査の結果を厚生労働省が発表した。

     厚労省は、低所得層は健康管理を意識する余裕がないことが背景にあると分析、生活習慣の改善を後押ししていく考えだ。

     調査は、昨年11月に全国の5432世帯を対象に実施。回答のあった3648世帯を、世帯所得別に200万円未満の低所得層、200万円以上600万円未満の中所得層、600万円以上の高所得層の3群に分け、生活習慣を分析した。

     低所得層では健診を未受診の人の割合が男性で42%、女性で40%と、高所得層のそれぞれ16%、30%よりも高かった。習慣的に喫煙する人の割合も男性で35%、女性で15%と、高所得層のそれぞれ29%、5%を上回った。さらに歯が20本未満の人や肥満者の割合も、低所得層は男女ともに高い傾向があった

     

    低所得世帯ほど、兄弟が多いという統計もありますから、医療費にもまわせるお金がなくなり、悲しいことに虫歯が多くなるという負のスパイラルになってしまいます。

     

    所得に関係なく、虫歯を減らせる最大の方法・・・それが教育現場でのフッ化物(フッ素)なんですけどねぇ

  3. 2015年現在、

    歯科以外の、医科の初診料は ¥2820 再診料は¥720

    歯科は 初診料¥2340  再診料は¥420       です。

    患者さんに口内炎で来院されたとして、軟膏をだすとします。おなじことをしても歯科医院と内科とでうけとる報酬が違うのです。初診料だけで480円違いますから。

    多くの患者さんがこのうち3割を自分で支払います。歯科だけがこれだけ報酬が少ないんですね。

     

    なぜこうなのかは、わかりませんが、ある人は「政治力が弱いから」だとも言います。

    勿論政治力をあげるために、迂回献金などもってのほかですが・・・。

     

    2016年度 国は医療業界全体の診療報酬をさげることを決定しました。

    医療にかかる国の医療費のうち歯科はわずかに全体のに6%(だったと思う)にしかありません。

     

    いくら消費税をあげようともおそらくは、今後診療報酬が大幅に増えることはないでしょう。

    歯科医療と歯科の患者さんにとってこれは何を意味するのか?

    単に私たちの収入がへるということではなく、結局患者さんにそのつけがまわってくるかもしれないということです。

     

    来年からいままで歯科で保険が適用できなかったグラスファイバーの材料が保険適用になります。

    患者さんからするととってもいいことのように思えますね。

     

    今回の保険改正ではそれ1本が890円(の3割が患者負担)になったのです。ちなみにこの材料費は、接着剤代金や表面処理の薬剤などをいれると、1000円から1500円くらい

     

    原価率は130%~170%ちかくになってしまいます。

     

    どの業界もそうでしょうが、材料費はお客さんからいただくお金の25%~30%までにおさえないと、お店はやっていけなくなります。

    つまり1000円のランチは材料費300円くらいまでにしないといけません

     

    この材料をつかうときは神経つかうので時間も結構かかります。ちゃんとやらないと気泡がはいったり、装着後すぐ脱離してしまいます。

    なのに

    材料費も大赤字ですし、経営のことを考えたら、手間暇かけられない医院が多いはずです。

    だから来年保険でこの材料をつかってのトラブルがかなりふえると思うんですよ。

     

    接着剤や表面処理剤をきちんとやらない医院がふえても仕方がないのです。いままで自費だったものを原価割れするような価格で保険に組み込むことは、歯科医院の経営を圧迫するだけではなく、患者さんに粗悪な治療を提供してしまう可能性があるのです。

     

    話はかわりますが、C型肝炎の特効薬が保険で承認されとのをご存知ですか?

    『ハーボニー』といわれるものです。

    これをつかうとほぼ確実に100%ウィルスを死滅出来るのだそうです。

     

    この薬代はなんと 1錠 約80000円

    これを毎日12週間のみつづけないといけないのだそうです。

    つまり一人あたり  約 672万円もかかるのです。

     

    患者負担をへらすためにひと月の上限を最大2万円にするらしい。患者さんの負担金の総額は10万円以下で、残りの665万円くらいは国が負担するというもの。

    現在日本には30万人以上のC型肝炎患者がいると言われています。

     

    医療費縮小がさけばれるなか、C型肝炎の治療だけに数兆円の予算を使うことが本当に正しいことなのだろうかとおもってしまいます。

    C型肝炎の患者さんには、ありがたいことでしょうけど、それ以外にも高額の医療費のかかる大変な病気でこまっているひとが山ほどいるのに・・・・。

    医療費配分の不公平さは、たんなる政治力の差ということだけでなく、なにやら大人の事情がからんでいそうで・・・・・・。

    つづく

  4. 日本で歯科医師という職業の人気が、諸外国に対して低いのはなぜでしょうか?

     

    誤解があってはいけないのですが、「歯医者にならなければよかった!」といっている先生は、少なくとも私のしっているなかでは一人もいません。私も今のしごとにつけて本当によかったと思っています。一般の方がおもっているよりはるかに奥深く、アカデミックな内容なんですね。

     

    人気格差の原因・・・それは  日本が世界に誇るという『国民皆保険制度』 なんです。

    歯科治療で4000円もかかると、「高けーー、あそこの歯医者!」なんて言われてしまうことがあるのですが、これね、世界的な標準価格でいうと格安なんです。

    歯科治療の報酬は、アメリカと比較すると 1/10~1/20

    (奥歯の神経の治療でいうと、日本が約8000円 アメリカだと15万から20万円)

    フィリピンやシンガポールと比較しても 1/7~1/15

    程度の値段です。

     

    差額を歯科医師がうけとれるわけではありません。

     

    お国が定めた料金設定が、ありえないレベルで低いわけです。

     

    日本の保険システムだと、

    どれだけ時間をかけ丁寧にして、最高の治療をしても、

    適当に治療しても報酬は同じなんです。治っても治らなくても点数は同じ。

    高い材料や、いい機械をつかっても報酬は同じ

    技工士さんに頼む技工料金は上手な方だと高くなるのですが、

    上手で高い技工士さんに作ってもらっても、下手で安い技工士さんにつくってもらっても歯科医院の報酬は同じ。

    経営のことを考えると、真面目にやっている先生ほどバカをみるわけですね。

     

    安く治療をうけれる保険システムをそりゃあすばらしいですよ。

    診断や、注射、投薬をメインとした医療であれば、医師の診断が適切であればそれほど差がでるものではありません。

    (たとえばA医院と B医院で 内服薬がでたとして、薬が同じならば結果に違いはでないという意味)

     

    しかし歯科というのは、歯科医師がどれだけ丁寧にやるか、いい材料を使うか、歯科技工士さんや衛生士さんの腕の違い、などなど同じ値段でものすごく差がでるものなのです。

    安い値段で最高の結果になればそりゃあいいですよ。

     

    つづく

     

     

     

     

  5. 全国の歯科医師がいいたいこときっとたくさんあるんですよねぇ。私もこの職業の悪口報道ばかりで、もうほんとウンザリなんです。

    歯科医師がテレビやネットで話題になるのは、

     

    歯科医師が犯罪をおかしたときや、

    歯科医師は今や儲からない職業だ!とか、

    インプラントなどの自費治療に関するトラブルや批判など

     

    ほとんどはイメージの悪いネガティブな話題ばかりです。

    それらの情報の半分位は、うそだったり、盛りすぎているものが多いです。

     

    なんでこうなってしまったのだろう?

     

    U.S NEWSで、2015年度のよいとされる職業ランキングが発表されました。職業の成長率 給与 求人率 ストレスレベル ワークライフバランスなどを考慮して決定しています。

    アメリカにおける良い職業第一位は『歯科医師』だったのです。すべての職業中ですよ。

    日本ではどうでしょう。2015年は子供のなりたい職業200位以内にさえはいっていません。進路指導の先生も「やめたほうがいいよ」なんていうんですって。

    日本では医師は人気がありすばらしい職業だと世間一般から思われていますが、歯科医師はなにか随分と格下あつかいになっています。(昭和40年代 50年代のお医者さんは、「歯医者 眼医者が医者ならば、蝶蝶、トンボも鳥のうち」なんていっていたんですって。生死と遠い科目は格下といってたらしいです。汗)

     

    医師>歯科医師という考え方は、世界的には必ずしも一般的ではなく、歯科医師のほうが人気の国もたくさんあります。

     

    なのになんでこうも叩かれるのかねえ・・・。いいたいこと山盛り。つづく

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