院長のブログ

保険治療というのは、法のもとの決まりごとですから、きちんとルールにしたがわないといけません。

しかし、いい治療をしたかとか、丁寧にやったか、治ったか?ということに関しての評価は実はないのです。

 

つまり、治療費が1000円のものを、抵当にやっても、真面目にこだわってやっても1000円は1000円。

やったことに対する価格評価があまりにひくいので、丁寧にやりすぎると確実に赤字になるのが今の日本の歯科医療なのです。

 

寿司屋で例えます。(なんで寿司屋に例えんねん・・・ってつっこまれそう。笑)

保険がきかない最高級の歯科治療を 銀座の高級寿司(1人単価3万円~5万円)だとします。

どうしようもない最低の歯科治療を 小学生が握った寿司だとします。

 

保険の標準的な歯科治療を例えるならば、  ひと皿100円大衆回転寿司  (普通にたべる分にはそこそこおいしいし、やすい)

 

昨今の日本の保険の歯科医療は、 寿司ネタの材料単価が10倍になったのに、お値段据え置きひと皿100円。

それどころか、客の舌が肥えてきて(患者の歯科の知識の向上) ひと皿100でも大間の本マグロを提供しなくてはいけなくなった。

 

まわりくどい例えですねぇ。

つまり、数十年前から診療報酬はほとんどかわらないのに、原価率が100%を超えるような治療で、かつ、かつての数倍、数十倍の手間暇をかけなければいけない状況にあるのです。これうそみたいなホントの話。

 

寿司屋で儲かろうとするならば、方向性は2つだと私個人は思うんですよね。(寿司は素人なのでまちがっていたらごめんなさい)

①客席少数で客単価をかなりあげて、超ハイレベルのお寿司を提供すること

②たとえ機械や学生バイトくんが寿司握っていても値段をやすくして、そこそこおいしいという大衆回転寿司

 

値段は5000~8000円なのに味はそこそこ・・・という中途半端なのが経営的には一番難しいんじゃないかなぁ。

 

 

 

 

このままだと、将来的には、歯科医療のシステムが崩壊し、二極化するのではないか?とある業界関係者はいいます。

つまり

 

①保険診療は一切やらず、すべて欧米並みの価格で、1日に数人しか患者さんを治療しない。1人にかける診療時間は90分~120分で質のかなりたかい治療をやっていく医院(都会はこういう医院が増えてますね)

 

②保険内でそれなりの治療をして、ひとりあたりの時間をすくなくし、数多くできるだけ患者さんをみて、材料などの経費を削減し利益をあげる医院

だそうです。

 

歯科医院の経営でもっとも厳しいのは、健康保険内で治療をするんだけど、かなりこだわっていい治療しようとする歯科医院なのですね。これではいくら多くの患者さんがきていただいても、来れば来るほど赤字になるのです。

 

 

しかしながら保険治療だからといって、手をぬいて適当にするわけにはいきません。

そういうジレンマがあって、ほんと歯科医院経営が大変になっているのです

 

つづく

 

 

 

 

 

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