院長のブログ

毎週のように、『歯科は儲からない!』っていうネガティブキャンペーンがネットや雑誌で報道されています。

一般の方はそんなに歯科の儲かる儲からないっていう話に興味があるんですかね?

 

もう毎週のように「歯科がコンビニより多い!儲からない!」なんていうネタばかりでうんざり。

 

たしかに昭和40年代 50年代、歯科医院は患者であふれ、どこの歯科医師もいい生活をしていたと聞きます。

 

マスコミ報道では、昨今の歯科事情をこう話します。

「歯科は増えすぎてコンビニよりおおく乱立しているのに、むし歯が減り患者が減ったために競争が激しくなり、もうからなくなった!どんどん潰れている」と言います。

昔の歯科は、朝5時ごろから患者さんが並び、さらに待ち時間も長く、歯科医1人の医院で80名とか100名診療していたそうですが、そんなころにもどれば歯科は潤うのでしょうか?

これね、本当の原因は違うんです。本当のことを的確にいってるものを私は見たことがありません。

増えすぎたことが原因なら、人口対比で日本の倍の数があるアメリカの歯科は崩壊しているはずです。

 

では本当の理由はなにか!

 

歯科の保険治療の価格は、大昔とほとんどかわっていないのです。こんなに価格が変わらないのは歯科以外だと物価の優等生である『卵』くらいですよ。

昔の歯科医院の治療は、今では考えられないほど、雑な治療でした。法律もあいまいだったので、歯科医でないスタッフが治療することもあったようです。100人患者さんを1人の歯科医師でみようとおもったら、患者さんのチェア時間は最大でも20分くらいにしないといけません。

20分で何ができるというのでしょうか。

今はインフォームドコンセント(説明と同意)が当たり前ですが、20分では説明なんかしている暇はないでしょう。

私が子供の頃いった歯科医院は

麻酔効いてないのに削るから痛いんだけど、先生が怖いし麻酔たす時間がもったいないから我慢しなければいけませんでした。

私の家族は、説明も受けずに大人の歯を抜かれたりしたことも。

説明なんて基本なし。

痛くてもちょっとくらい我慢してもらわないと、100人なんてみれないでしょ、って。

 

いまではありえないようなひどい治療であっても、患者さんの歯科知識レベルも低かったし、歯科医院も少なかったので患者さんが洪水のようにやってきたといいます。

 

とにかく歯科医院の数が少なかったので、歯科医師側は上から目線。質問しようなら逆ギレされたり。

 

むし歯が減ったから・・・・なんていいますが、なぜ減ったかというと、歯科の先輩方がへるように努力したからなんです。

へるような広報活動したり、フッ化物(フッ素)を普及させたりで。

私個人はむし歯の治療はあまり好きじゃないので、どんどん減ればいいと思っています。

むし歯治療以外にやることいっぱいあるので、そっちに時間使いたいですもの。

 

むし歯は40~50年前からすると、激減しています。しかしながら歯周病はぜんぜん減っていません。歯周病は日本人の国民病とまで言われ、日本人の成人の80%が歯周病だとも言われています。

 

この数字ほかの先進国ではありえない数字なのです。

欧米のひとはいうのです、日本人は口臭がひどいって。

むし歯がかりにこの世からきえても歯科医師のやらなければいけない仕事はわんさかあるのです。

そもそも保険でやるむし歯治療って、ほんと儲からない仕事なんです。

真面目に一生懸命治療にとりくむ歯科医院ほど、やればやるほど赤字になっていくのが『保険のむし歯治療』っていうのをマスコミの皆さんや一般の方はご存知ないんですよね。

 

つづく

 

 

 

 

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