院長のブログ

うーん、下衆なタイトルですねぇーー。

でもまあ一般のかたも気になるでしょうから、またまた裏話。

 

これから歯科大に行こうかまよっている受験生に・・・。

 

儲かるか!それとも儲からないか!と聞かれたら一言「儲かりません」と答えます。

商売、経営において儲かるかどうかというのは、「いかに労力や投資をせず、ローリスクで多くの報酬を得るかどうか」だと私は思っています。

バブル時代の不動産屋さんのように、1億でかった土地を短期間で2億で売るというような商売であれば、これはまちがいなく「儲かる仕事」といえます。

株の知識にたけたひとが、短期間で億単位の利益をだすのも「儲かる」のカテゴリーでしょうね。(ハイリスクですが)

 

歯科はどうかというと、6年間大学にいって、留年率も高いし、国家試験も6割程度しかうかりません。

そんなに苦労して免許とっても数年は給料も安いです。卒後2年くらいはほとんどなんの役にもたちませんから、薄給で当然。

 

「勤務歯科医師の給料はワーキングプアレベル」なんて報道もよくされています。

医科の先生も卒業してすぐは給料安いのですが、休日に当直の留守番のバイトなどがあります。当直はまあまあの報酬がもらえるのでいいのですが、歯科は当直があまりありません。歯科の大学に残った先生も外でバイトしますが、医科の当直からするとすごく安いですね。

開業医の中には1年目は月10万円以下、それどころか1年間ゼロなんてところもあります。ゼロでもいいから雇って欲しいと思うようなカリスマ歯科医の医院ですね。(歯学部の受験を迷っている方のために、念のためにつけくわえますが、「とにかくお金さえたくさんもらえればいい!」という方はそういう職場もたくさんありますので、ご心配なく)

卒後2~3年というのは、報酬を得るための時間ではなく、歯科医師としての基礎づくりの勉強の期間です。給料がいいとか悪いとかいってる場合じゃない。

その後、開業するとなったときにこれがまた多大な投資が必要になります。味さえよければ、屋台でもプレハブでも行列ができるというような飲食業と違い、建物設備にはお金をかけないと、古めかしい歯科医院に昨今の患者さんは訪れません。

 

その後5年10年20年と、学会やセミナーなどに通って勉強し、設備投資もしていきます。

羨ましいとおもうような高い車に乗っていたり、お金をたくさんもっている歯科の先生もたくさんいますが、楽してその生活ができるようになったのではきっとないと思います。

他人の何倍もはたらいて、休日も返上し、努力してがんばっている結果なわけです。

 

だから、「歯医者は儲かるか、儲からないか」と聞かれたら私は「儲かりません」といいます。

しかし「努力次第で結果は出せる可能性がある仕事です。とてもやりがいのあるいい仕事です。生まれ変わっても職業選択のひとつとなると思います」と答えるでしょう。

 

麻酔したり、歯ぐき切開したり、患者さんは痛い思いもするのに、帰り際「ありがとうございました!」なんていってもらえる仕事ってそんなにないですよ。

マスコミがいうほど悪いしごとではないですよ。

つづく

 

 

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